鶴光太郎さん著:性格スキルから学ぶ 人生を決める5つの能力
みなさんおはようございます、はぴたすです。
今日は慶応大学教授である鶴さんの本を紹介します。
結論を最初に言ってしまうと
真面目な人が最強です
どんな人向けか
人生で生きる上で大切な性格を知りたい方
この本を読むとどうなるか
これから伸ばすべき性格要素が見つかる
はじめに
幸せな人、成功している人にどのような人が多いのでしょうか
僕は最近まで「良い学校に行った人が幸せな人生を送ることができる」のではないかとおもっていました。
『成功=昇進すること』と考えていました。
また昇進するためには上から与えられた仕事(テスト)に対して100点を取らなければいけません。
テストを取る能力の高い人ほど良い大学に行ける。
そのため「良い学校に行った人が幸せな人生を送ることができる」と考えていたのです。
ところが会社に行かずに40代、50代の重役よりもはるかにたくさんのお金をもらっている人がいます。
簡単に思いつくのがYOUTUBERやブロガー、フリーランスとして働いている人達。
著者も下記のように書いています。
学力や学校の成績だけでは必ずしも人生の成功は決まらないということも、異論のないところだ。これまでの身近な経験からもそうだろうと思っている人は多いと思われる。ここが人生の摩訶不思議といえる。
学歴ではなくでは何が関係しているのだろう。
本書ではそれには5つの要素が関係があるとして書かれています。
性格の5要素
- 開放性ー知的な経験に開放的な傾向
- 真面目さー計画的である、責任感がある
- 外向性ー自分の外に関心が向く傾向
- 協調性ー相手のことを一番に考えたり思いやる力
- 精神的安定性ー自尊心が高い
仕事とは何が一番関係しているか
真面目さがトップで次に外向性が入ります。
また協調性が低いほど「管理職・プロフェッショナル」になりやすいそうです。
健康とは何が関係するか
性格スキルと寿命の関係の強さを比較した研究によれば「真面目さ」が寿命との関係において最も強い因子であることが分かった。
ここでも真面目さがトップに
学歴や成績とは何が関係するか
「真面目さ」のみ学歴と明確な関係があることが分かっている。
「真面目さ」とGPA(学生の成績評価)の相関が圧倒的に高くなっている。
真面目さすげぇ!!
ここで僕を含め自分が生まれつき真面目ではないと思っている方に朗報があります。
なんと真面目さを含めた性格の5要素は伸ばすことができるそうです!
性格はどのように変化していくか
「真面目さ」「精神的安定性」「協調性」については、10代の伸びしろよりももむしろ、20代、30代の伸びが大きいことが着目される。
図でもあるように伸ばせることができるスキルもあるということですね。
また真面目さが20代、30代でものすごく上昇しているのが印象的です。
社会に出始めた20代と初めて管理職になった30代を表しているのではないでしょうか。
性格スキルの高い子供の育て方
労働市場の評価に大きな影響を与えるしつけは、特に、4つの基本的なモラル「うそをついてはいけない」「他人に親切にする」「ルールを守る」「勉強をする」であることが示された。例えば、この4つの基本的なモラルのしつけをすべて受けたものと、1つでも欠けた者との間での所得(年収)比較を行うと、基本的なモラルのしつけをすべて受けた者はそうでないものよりも約57万円多く所得を得ていることが分かった
この4つを実践するだけで10年で車2台くらい買えちゃいますね!
性格スキルを鍛える転勤という制度
文系大を卒業した人は大体の人が全国転勤ありの会社に就職することになります。
僕もそうでした。
この転勤という制度なのですが欧米にはない日本固有の制度であると大学時代に学んだ記憶があります。
この転勤が性格スキルを伸ばすそうなんです
転勤を伴う異動は、スキルや職業能力の形成において通常の移動とは異なる重要な役割を果たしてきたとしても不思議ではないだろう。なぜなら、転勤によって本人の仕事・生活環境は大きく変わるためだ。仕事の内容もさることながら人間関係も一から構築する必要があるとともに、生活面でも大きな変化に対応する必要がある。
新しい環境に適応する「真面目さ」や人間関係を新しく作るには「協調性」や「外向性」が不可欠です。
今まで住んできた土地を離れて一から始めるということはとても大変ですが自らを鍛えることができるということを知りました。
終わり
やはり真面目さというものはどんな職業や成功するうえでも大切であるということを学べました。
真面目さの中には継続する力が入っています。自分はこの継続する力を伸ばすためにできるだけブログを毎日書こうと思っています。
ご一読ありがとうございました